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無料BL漫画 ふじょきん

  • お題「なんてね、嘘だよ」で物語をひとつお願いします。

    ジャンルオリジナル/二次創作

    年齢制限15禁/18禁

    (15)

    出題者 サトリさん

回答「お前の心臓になりたい。」
彼岸花のように真っ赤な夕焼け空。通学路に使っている古く、錆びついた歩道橋の下は普通車の数は数える適度しか 走っておらず、軽トラがやたらと走っていた。荷台の荷物は雨除けの緑色の荷台シートがあるせいでわからないけど、多分野菜か何かだろう。この辺りは農家が多いのだ。車に混じってトラクターが道路をとろとろ走っていることだってある。
そんな日常風景を眺めながら、隣を歩いていた幼馴染は急に意味がわからないことを言い出した。
「なに、急に。」
「いやだってさ、トラック見てたら血液みたいだなーって。血液って、赤血球が健気に酸素を運搬してるんでしょ。
似てるなーって。」
「それと俺の心臓に何の関係があるんだよ。」
そういうと、幼馴染は微妙な顔で俺を見る。
「血液はさ、心臓が動かないと体に流れないじゃん。」
「そりゃな。」
「つまり、お前が生きていくのに、一番大事ってことだろ。」
「人間なら誰でもそうだろ。」
幼馴染のいうことの意味がわからない。なぜ、俺の心臓?俺の大切な人になりたい(笑)という意味なら、なんかもっと色々違うものがあるだろう?そう笑ってやると、幼馴染はわかってないなぁ、と、言いたげな目で俺を見る。
「わかってないなあ。」
実際に言われた。
「あのさ、心臓になるって意味理解してる?」
「逆に何で理解してると思った?」
やれやれ、と肩をすくめた幼馴染は、あのねぇ、と前置きをしてから、わざとらしくこほん、と咳をした。
「だって、心臓になればお前の全てになれるんだよ。体を流れる血液も、全部一回は俺を介して流れるんだ。実質お前に俺の血液が流れているものだと言ってもいい。それだけじゃない。心臓になればお前の感情が全部わかる。恥ずかしい時、怖い時、悲しい時、嬉しい時、泣いてる時も、興奮している時だって!
心臓が脈を打つたびにお前は俺がそこにいると感じる。いやだと思っても、離れたいと思っても、心臓だから離れなれない。離れたら死ぬから。
死ぬ時だって、最後の一瞬まで一緒。ずうっと一緒。それってさ、最高じゃん。」
幼馴染はうっそりと笑う。その笑顔はぞっとするほど恐ろしい。仄暗い炎が宿る瞳は淀んでいて、牢獄のようなじめっとした陰気さが立ち込めているようにかんじた。
唇の動き、指の動き、瞬き。その全てが俺を捉えて離さない鎖のような…
「それ、まじ?」
すこし、声が震えた。普通の態度でいようと思えば思うほど、普通とはかけ離れていく己を叱責する。かすかに震える手を、握りしめながら笑った。冗談だってわかっている、と目で訴えた。にこりと笑顔を浮かべて俺に近づいてくる幼馴染が怖いと思った。足音が、どんどん近く。
「なんてね、嘘だよ。」
それこそ嘘だ。俺はそう思った。

ヤンデレ

回答者 ほたてぃーのさん

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    • お題「なんてね、嘘だよ」で物語をひとつお願いします。

      回答※会話文、死ネタ※ 「もしも私が倒れた時は、君が私の代わりにこの世界を守ってくれないだろうか」 ……

      ジャンル二次創作

      死ネタ

      0

      回答者 アルテミスさん

    • お題「なんてね、嘘だよ」で物語をひとつお願いします。

      回答「真緒の事、もう好きじゃない。」 「え…なんで?僕、アキの気に触る様な事した?別れるなんていわないで……

      ジャンルオリジナル

      1

      回答者 リムさん

    • お題「なんてね、嘘だよ」で物語をひとつお願いします。

      回答「家に帰してあげる、なんてね、嘘だよ。君を離してあげる気なんてない。…ただ、これで、君が逃げるつもり……

      ジャンルオリジナル

      年齢制限18禁

      4

      回答者 佐原さん