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無料BL漫画 ふじょきん

  • お題続編を書いて下さいませんか?
    皆様が解答した物語のつづきを…

    (17)

    出題者 貴腐人

回答浮気攻め×平凡受けの続きです


騒めく街中とは思えない程に俺の回りから音が消え去る

まるでそこだけが時が止まってしまったかのようだった

前を楽し気に歩く見覚えのある2人の姿に俺はきつく拳を握りしめた


「う そ つ き」


一字一字噛み締めるように言葉を紡ぐ

それだけが俺の耳に言葉として意味を成す


今日は、今日だけは嘘を付かれたくなかったのに

もしかしたら今日だけでも一緒に居られるかと思ったのに


「……………。」


ぎゅうっと握りしめた手のひらに爪が食い込み痛みを訴える

けれど、それ以上に目の前の現実が痛かった


『記念日』


俺にとってはとても大切なものだった

あいつの隣に並ばせてくれたとても大切な日なのに


「俺は……もういらないのかよ…」


言葉を呟くとひりひりと喉奥が痛み始め唇がカタカタと震える

それと同時に目の前がぼやけ始めた


白く霞んでいく姿に、離れていく姿に叫びそうになる


行かないで。俺を置いてかないで。

俺だけを……みてよ…。


次から次へと溢れる心にズキンッと痛みを覚えた


「もう…潮時、なのか」


自然と紡がれた言葉が重みを持ち圧し掛かる

痛みが、悲しみが増す


鉛でも付けているかのように重い足は縫い付けられたように動かない
そんな足を無理矢理動かしあいつに背を向ける

スローモーションのように視界から消えゆく姿は此方を見る事さえない


「さようなら―……」


瞳を閉じて思い描いたあいつに最後の言葉を送る

ごめん。俺は、これ以上無理なんだよ

愛してた。けどそれ以上にお前が憎いよ

だってこんなにも俺の心を捉えてやまないのだから


ごめん。最後ぐらい俺から言わせて

ごめん。白秋。

愛してた。ごめん。さようなら


一呼吸置くと瞳を開けて足を進める

鍵、返さなきゃ。携帯も違うのにしよう


ポケットの中に押し込まれている白秋との繋がりに視線を落とす

今更になって己を主張するかのようにずっしりと重みを感じた―……。
      ・
      ・
      ・


「………暁…?」


急に胸騒ぎを覚えて白秋は足を止めた

ドクリドクリと心臓が脈打っている


恋人という地位に付いている平凡な男の名前を口にする


「どうしたの?白秋?」


凝視するかのように人混みを睨み付けていると名前も覚えていない女みたいな顔の男が俺を下から覗き込んでいる

自分の事を可愛いと思い込んでいる

何処か自信満々にパッチリとした大きな瞳で上目遣いをしていた

気持ちわりぃ

男が男に媚びるような仕草に嫌悪感を感じた


「……何でもねぇよ」


咄嗟に逸らした視線を気だるい気にさせながらなんとなしに思い浮かぶ

あの何処か控えめな温かい笑顔が


久しぶりにあいつと一緒にいるか

そういえば今日は記念日とかどうとか言っていた気がする


記憶を手繰りよせながら暁が嬉しそうに笑っていた事を思い出す


「帰る。」

「え……?ちょっ白秋?まって!ちょっと!!」


抱きつかれている腕を荒々しく振り払いマンションへの道のりを戻る

後ろでキャンキャン吠えている犬は完全にスルーだ


今頃己のマンションで自分を待っているであろう暁の姿が思い浮かぶ

自然と口端が吊り上がる


そしてそんな表情が驚愕の色に染まり始めるのは数時間後の事だった―……。

ねぇ…大切なもの程近くにあるって、知っていた?






って事で!浮気攻め×平凡受けの物語としての始めはこんなもんでしょ?か?

ようやく浮気攻めが平凡受けの大切さに気付く時が来たようですよ?

はっ!一生懸命探せばいいよ。でもって狂ってしまえ←

回答者 貴腐人

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    • お題続編を書いて下さいませんか? 皆様が解答した物語のつづきを…

      回答人間恋しちまえば多少盲目になるのも仕方ないってもんで、素直じゃないとことか俺中心に冷たいとことかた……

      0

      回答者 さらしあんさん

    • お題続編を書いて下さいませんか? 皆様が解答した物語のつづきを…

      回答平凡な男子×注射嫌いの不良男子 「手当の仕上げは、注射ね」 そう言って看護士はニヤリッと笑いながら……

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      回答者 貴腐人

    • お題続編を書いて下さいませんか? 皆様が解答した物語のつづきを…

      回答「僕の知らない君なんて、いらない」の続きです。 多分 攻め:春哉 受け:夏樹 です。 今回は夏樹視点。 ―――― 「……

      0

      回答者 貴腐人